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高さの変化が、暮らしに奥行きをつくる
床レベルをずらして空間を立体的に繋ぐ「スキップフロア」。Arieがこのプロジェクトで追求したのは、コンパクトな敷地の中に「広がり」と「繋がり」を同時に成立させる空間設計です。
グレーの石積み調タイルを纏ったシャープな外観からは想像しにくいほど、内部には豊かな立体感が広がっています。
設計のこだわり
01|外観——落ち着きと存在感を両立するファサード
グレーの縦ラインが映えるタイル外壁と、水平に伸びるラインが印象的なファサード。整然としたボリューム感の中に、開口部の大きさと位置を丁寧に計算することで、採光と通風を確保しながら、街並みに品よく馴染む外観を実現しました。
02|断面構成——高低差が生む、視覚的な開放感
リビング・ダイニングからスキップした上階フロアを見上げると、壁面の高さと吹き抜けのボリュームが一体となって広がります。天井高の変化がもたらすリズムは、空間に奥行きと抑揚を与え、実面積以上の広がりを体感させます。
上階フロアへ視線が自然に抜けることで、家族の気配を感じながらも、それぞれの場所で落ち着いて過ごせる空間構成となっています。
03|ダイニング・リビング——床レベルで「場」をつくる
リビング・ダイニングから一段上がった中間フロアと、さらに上へ続く階段。壁や扉に頼らず、床の高低差だけで空間をゾーニングすることで、視線の繋がりと適度なプライバシーを両立しています。
階段下のニッチスペースや中間フロアの壁面など、スキップフロアならではの「生まれた空間」を収納・飾り棚として活用。デッドスペースを生まない合理的な設計です。
04|階段まわり——光を導く、縦の動線
上階からの見下ろしに映えるグレーウッドの床材、細くシャープなアイアン手すり、そして高窓から差し込む柔らかな自然光。階段は単なる移動経路ではなく、家の中心に光と抜けをもたらす「立体的な光の筒」として設計されています。
高い位置に設けた横長・正方形の窓が、昼間の自然光を深部まで届けるとともに、夜間は間接照明との組み合わせで落ち着いた陰影を演出します。
Arieの設計姿勢
写真から伝わるように、この家の魅力は「一枚の絵として成立する空間」にあります。素材・色・光の計画を統一した視点でコントロールすることで、竣工直後だけでなく、長く住み続けるほどに愛着が増す空間を目指しています。
スキップフロアは構造・施工の精度が問われる構法です。Arieでは設計から施工管理まで一貫して手がけることで、設計意図を妥協なく実現します。